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3月3日付、毎日新聞によると

「千葉地検が業務上過失傷害容疑を不起訴とした医師について、
千葉検察審査会は27日付で不起訴不当を議決した。」

ということです。

「議決によると、院長らは左変形性足関節症で治療に訪れた男性に、
ステロイドの投薬を漫然と続けて動脈硬化と高血圧症の病状を悪化させたとし、
県警に書類送検された。」

つまり、治療の副作用で医者が書類送検されて、
不起訴になったのに検察審査会でそれはいかんと言ってるんです。

いやはや、恐ろしい時代になってきました。

変形性足関節症って若い人はならない病気です。
お年を重ねれば誰でも動脈硬化と高血圧の症状は、
少なからずあるでしょう。

ステロイドをどう投薬されていたのか、
動脈硬化と高血圧症の病状がどう悪化したのか、
詳細が不明なので治療の妥当性も肯定できませんが。

それにしても、です。

ドクターフリッカーは昔、United Statesでは熱いコーヒーをこぼして火傷した客が
店を訴えているという話を聞いて、絵空事のように思っていましたが、
わが日本でも、こうなったら何でも書類送検のようです。

タバコの販売を「漫然と続けて動脈硬化と高血圧症の病状を悪化させた」と
日本政府が業務上過失傷害で訴えられる日も遠くなさそうです。

いつからこんな世の中になったのでしょう。

ドクターフリッカーはお会いした方と誠心誠意お話を伺っているつもりです。
処方も熟考しているつもりです。
よけいな検査もしないし、手抜きももちろんしていないつもりです。
漫然と処方を続けることはないと思っています。

前に「そろそろ4ヶ月経つから糖尿の採血検査をしましょう」と言ったら
「医者はもうけることだけ考えてんな」と言われて
煮え湯を飲まされたように悔しい思いをしたことがあります。
でも、それは今考えれば検査の説明が至らなかったのでしょう。

「つもり」「思っている」じゃ、だめなんです。
人の心と命の問題です。

ドクターフリッカーはもう一度、自身を律して今日からの診療にあたります。
これからもお会いする一人ひとりの方と出来る限り、
信頼関係を築いて行きたいと切実に思います。
2008.03.05 Wed l ひとこと l COM(2) TB(0) l top ▲