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集団自決訴訟。

大江健三郎というひとが、「沖縄ノート」に
「第二次世界大戦の沖縄戦で軍が集団自決を命令した」
と記載しました。

それに対し、
名誉を傷つけられたと旧日本軍の元隊長さんが
著者と岩波書店を相手取り
出版差し止めと慰謝料を求めた訴訟です。

軍の関与の有無を直接争う裁判ではありません。

が、
判決では、
「原告が書籍記載の内容のとおりの
自決命令を発したことを直ちに真実であると
断定できない」
とし、

そのうえで、
「名誉毀損にはあたらない。」
「それなりに取材して書かれたものなので、
出版差し止めをするほどではないし、
慰謝料を支払うにはあたらない。」
というのです。

これでは、原告の元隊長さん、
納得できません。すぐ控訴です。

従軍慰安婦や南京虐殺問題など、
その事実の存在や、
旧日本軍の関与の有無が問題になっています。

軍とは何を指すのか?
ドクターフリッカーにはわかりません。

「軍令」、大本営の「参謀部」のこと?
「軍政」、「海軍省」「陸軍省」のこと?

それとも最前線の部隊長さんが、
修羅場の中で、下す決断も「軍」でしょうか?

この国は、先の大戦について、
蓋をしたままで、
こうした不毛な裁判を繰り返しています。

近隣諸国にも、訳も分からず、
頭を下げ続けています。

中国チベット自治区でのデモ弾圧にしても、
何も言えずに、欧米の顔色を伺い、
長いものに巻かれようとしています。

国を愛する心を育てるならば、
まず、第二次世界大戦に至るまでの
経緯を検証し、何を反省すればよいのか?

日本人自身で総括しなければいけないと
思うのです。

いま、この国が迷走を続けているのは、
それをしないからではないでしょうか。

2008.03.29 Sat l ひとこと l COM(3) TB(0) l top ▲