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ときどき、はっとする質問を
なさる患者さんがいらっしゃいます。

昨日は
「どうすれば がん になりませんか?」
とご質問。

「みのもんた」に聞いて下さいと
答えたかったですが。

っていうか、
それがわかれば、
ドクターフリッカー、
ノーベル医学賞をとって
スイスにでも永住します。

「有害な環境因子、食品を避けて、
日に当たりすぎたり、
タバコをを吸ったりしないで
ストレスを抱えすぎないことです。」

としかお答えできませんでした。

がん遺伝子の本体は
人類が古代に感染した
ウイルス遺伝子の情報が、
体内に潜んでいて、
がん遺伝子となって残っているからだ
という説もあります。

例えば、

「伝染性単核球症」
という病気。

ほっといても普通は治ってしまいます。

「ちゅー」で感染することもあるので
欧米では「キッス病」とか
呼ばれて、
まー、甘く見られています。

原因は
「EBウイルス」。

ロンドン大学の
エプスタイン博士とバール博士が
発見したので
頭文字をとって「EB」。

大人はたいてい、
知らない間に感染して、
体の中に持っています。

ところが、
このEBウイルス。
アフリカではリンパ腫の原因であったり、
中国の一部では「咽喉」のがんの
原因でもあるわけです。

マラリアとの重複感染が
がんと関係ありそうだと
言われていますが、
ほんとのところはわかっていません。

慢性的にウイルスが活発な状態だと
血球成分をどんどん壊していく
「血球貪食症候群」
という重い病気になってしまうこともあります。

なぜ、
同じウイルスに感染しても
軽くすんだり、重くなったり、がんになったり
違うのでしょう。

ウイルスは感染すると
遺伝子情報となって、
人間のからだに入り込みます。

何かのきっかけ、
喫煙や、紫外線、ストレスかも知れません。

何かの要因で
制御の効かない、
遺伝子の増殖がはじまり、
白血球がどんどん減ったり、
がんが出来たりするようです。

がん全てがこんな単純な話では
ありませんが、

現時点では、
ぜったい、がんにならない方法は
残念ながらないようです。

つきなみですが、
「有害な環境因子、食品を避けて、
日に当たりすぎたり、
タバコをを吸ったりしないで
ストレスを抱えすぎないことです。」

ということです。

くよくよしないこと。
これが大事なことかも知れません。

2008.06.12 Thu l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲