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ドクターフリッカーの診療所、
7年前の開院当初は
古いテレビX線装置があったので
横浜市の「胃がん検診」も
行っていましたが、

年に数回、
テレビX線装置が
故障して、その修理だけで
毎年、数十万円かかっていました。

それに「胃がん検診」で
バリウムを飲んでいただいても
何か所見があれば、
結局、内視鏡検査を行うことになるので

昨年、X線装置の買い替えのとき、
あえて、テレビX線装置は
導入しませんでした。

みなさんは
胃の検査を受けたことが
ありますか。

会社の検診などで
バリウムを飲んだことが
ある方も
少なくないでしょう。

けっこう、飲んだ後
胃が重いですよね。

検診バスで
決められた体位で撮影するのは
「間接撮影」と言って、

蛍光板にX線像を結像させて
離れた位置のロールフィルムに
縮小された像が写るので
集団検診などに適していますが、

小さな変化を見つけるには
限界があります。

病院や検診センターなどで
テレビモニターを観察しながら
胃の中のバリウムを
撮影するのは
「直接撮影」と言って、

直接、密着したフィルムに
X線像が写されるもので
ほぼ、実物大に撮影されます。

しっかり検査をすれば
細かい変化も見つけられますが、
潰瘍の傷痕なのか、
早期がんなのか、質的な診断には
やはり限界があります。

集団検診での
胃がんの発見率は0.1%です。
その内、早期がんの
発見は概ね50%弱。

一方、
初めから胃の内視鏡検査を
受けた場合には
胃がんは0.2%に発見され、
その80%強が早期がんであるという
報告があります。

もちろん、X線検査でも
内視鏡検査でも
検査を行う医者の技術によって
病気の発見率も変わるでしょうが、

統計的には
バリウムを飲むより、
さっさと内視鏡をした方が
胃がんの早期発見には
優れているということです。

しかし、現実問題、
「検診」として
すべての人に内視鏡検査を
行うことは
設備や費用の面から
不可能と言わざるを得ません。

ですから、
横浜市の「胃がん検診」は
バリウムの検査しか
認められていないのです。

胃に痛みや膨満感など
何らかの症状があるのに

「胃カメラは絶対いやだ」と
おっしゃる方も
ときどき、いらっしゃいますが、

あれこれ迷っていないで
悩んでいる間に
早く検査をしてしまった方が、

その日の夜から安心して
眠れるというものです。

2009.06.05 Fri l 医療 l COM(2) TB(0) l top ▲