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昨日のお昼は
3歳児健診に行ってきました。
3歳と言えば
そろそろ、予防接種も
一段落のお年頃。
やっぱり、お母さん方が
心配なのは
「日本脳炎」と「インフルエンザ」の
予防接種です。
そりゃ、3歳のご本人たちは
注射なんてまっぴらごめんと
思っているでしょう。
日本脳炎の予防接種は
マウスの脳を使用したワクチンを
接種した方から重篤な脊髄炎の
患者さんが発生したことで
2005年5月からは
「より慎重を期すため」に
厚生労働省からのお達しで
各自治体から
日本脳炎ワクチン接種の
積極的な勧奨を
行わないことになりました。
つまり、自己責任と
地域の医療機関の判断で
希望者は接種できたのですが、
そのアナウンスが不十分で
日本脳炎ワクチンは接種しては
いけないと思っている方が
大勢いらしゃったわけです。
今年6月から
マウスの脳を使用しない
新しい日本脳炎のワクチンが
接種できるようになりましたが、
そういう情報も上手に伝わっておらず、
「日本脳炎の予防注射は
中止になったのでは?」とおっしゃる
お母さんもいらっしゃいました。
日本脳炎は1999年から
2008年までの10年間で
九州沖縄地方、中国四国地方を
中心に58例の報告があります。
ワクチン副作用の発生率と
日本脳炎の発生率とを
よく考えなければなりません。
また、インフルエンザについては
厚生労働省は新型インフルエンザ用の
ワクチン接種の優先順位について
公開の場で議論する意見交換会を
開いて知恵を絞っています。
実際、新型インフルエンザ用の
ワクチンは当初、2、800万人分と
言われていましたが、
1、300万から1、700万人分しか
国内製造の見通しが立っていません。
いや、
ドクターフリッカーとしては
地デジだのハイブリッドカーだの
どうでもいいですから、
国力をあげてワクチン作ってよ
と、思うわけです。
新型インフルエンザは
持病がない「子ども」の
重症化例も報告されていますから
心情的に「とにかく、子どもが優先!」
と思いますが、
以前から乳幼児への
インフルエンザワクチンの
有効率は20から30%であると
指摘されており、数に限りがある以上、
優先順位云々を議論するのは
やはり、仕方がないでしょうか。
願わくば、
厚生労働省は伝聞や風評に
国民が惑わされないよう、
今まで以上にもっとしっかりと
情報公開をしていただきたいと思います。