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昨日は雨の水曜日。

新型インフルエンザ(A/H1N1)を
少しは、雨で洗い流して欲しいものです。

昨日は母校の外来の後、
夜は区医師会の
学術講演会のご講演を拝聴。

タイトルは「院内感染対策」。

感染対策はどこまでやっても
「万全」ということはありませんが、
出来ることからやるしかありません。

今週になってから、
「新型」ワクチンの問い合わせが
急増しています。

11月16日から入院外の
基礎疾患のある最優先の方、
妊婦の方に接種を開始すると
県医師会を通じて自治体からの
通達がありましたが、

個々の医療機関には
今朝になっても、いつ、どれだけの
ワクチンが供給されるのか
まったく情報がありません。

そんな中、昨日の夜に
「新型」ワクチンは
高校生以上は原則1回、
13歳未満の子どもは2回接種と
厚生労働省からの発表がありました。

要は「季節型」ワクチンと
同じなわけです。

「新型」ワクチンは
いつ入るのか、わからないまま
流行は鎮静化する様子もない上に
「季節型」ワクチンは壊滅的な
品不足状態で大混乱です。

接種回数を云々する前に
もっと迅速にことを運ばなければ
「ワクチン」の意味がないと思います。

しかし、
インフルエンザワクチンの副作用で
1992年東京高裁、93年福岡高裁と
国やメーカーが敗訴し、

大手メーカーがワクチン製造から
手を引くとともに「集団接種」が
廃止された経緯などから

緊急輸入した「新型」ワクチンについて
安全性を懸念する専門家が
少なくない現段階では

厚生労働省としてもなかなか
簡単に迅速に動くということも
難しいようです。

とにかく、「新型」の流行は
圧倒的に未成年者。

しかも、流行は高校生から中学生、
と移り、次第に小学校高学年から
低学年へと拡散しています。

「かかったら、
  ひとにうつさず、
    すばやく治療」。

この原理原則を
忘れないようにしましょう。

それと、
学級閉鎖や学年閉鎖は
無症状の「児童」、「生徒」も
感染の可能性があるので
「潜伏期間」も考慮して
「自宅で勉強」なわけです。

自分はかかっていないからと
むやみに外出をしてしまっては
「閉鎖」の意味はありません。

今後、有効な「ワクチン」が
迅速に接種できるに
越したことはないでしょうが、

「手洗い」、「食事」、「睡眠」に
注意を払って、免疫力が低下しないように
心がけましょう。

2009.11.12 Thu l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲