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昨日、12月13日は「甲子園ボウル」。

アメリカンフットボールの
全日本大学選手権は、
昨年までの関東対関西ではなく、

今年から、北海道から九州地区まで
日本全国の大学リーグのトップが
トーナメント方式で勝ち上がるスタイルに
なりました。

62年ぶりに「甲子園ボウル」出場を
果たした関西大学が終盤、法政大学を
突き放し、大学チャンピオンの座に
つきました。

22年前の12月13日も
やはり日曜日、「甲子園ボウル」でした。

母校のある川崎は大雪でした。

「甲子園ボウル」では
華やかに京都大学が2連覇をした
その同じ日に
世の中の人に知られることもなく
つらく、冷たいもう一つの
「ボウルゲーム」が川崎の多摩丘陵で
あったのです。

1部公式戦を最下位で終了した
母校のロードランナーズは
公式戦に出場できなかった下級生のために
その日、新人戦を日大医学部と組んでいました。

しかし、なんと下級生たちは
試合に備えて張り切りすぎて
故障者が続出。
試合開催が危ぶまれる事態
になってしまいました。

その1ヶ月前に6年生として
公式戦を悔しい敗戦で終えて、
花束をもらって引退したはずの
ドクターフリッカーたちに

当時の監督、OBの先輩がたは
「相手も、もう来てるんだ。
 中止には出来ない。

 来年の2部降格が、お前たちのせい
 とは言わないが、ミソギだと思って
 さっさとスタイルして来い」
と、おっしゃるではありませんか。

「いや、選手は引退したし、新人戦でしょ。
 ってゆーか、ボクたち、国家試験の直前で
 勉強しなくちゃいけないし、この時期、
 風邪でも引いたら大変なんですけど」などと
言えるわけもなく、

グラウンドには雪が積もっていましたが、
結局、ドクターフリッカーたち6年生も
大雪の中、「新人戦」に出る羽目になりました。

母校の「新人」クォーターバックは
今、「講師」になったO瀬くんだったかな。

なにしろ「新人」ですから、
パスもランも「へたくそ」です。

結局、勝ったんだか、
負けたんだかも覚えていません。

グラウンドはシャーベットとなり、
実際、寒さは尋常ではなく、
試合どころではありませんでした。

途中、来られた顧問の教授は
「なんだ、6年の連中は正気かい?」と
呆れてたとか、褒めてたとか。

その時、プレイの復習のため、
録画したVTRが今でもありますが、
フォーカスが降りしきる「雪」に
合ってしまい、選手はピンボケ。

とことん、「寒い」ゲームでした。

試合後、6年生だけで
たまプラーザの「一点張り」に
ラーメンと炒飯を食べに行って、

「いや、6年の12月にこれじゃあ、
 国家試験も楽じゃねーな」と
愚痴りながらも、なぜか頭がすっきりして

もう一度、みんなで大学の
ゼミ室に戻って勉強しましたが、
毎年、「甲子園ボウル」を観るときは
あの、雪の新人戦を思い出します。

2009.12.14 Mon l 思い出 l COM(1) TB(0) l top ▲