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「季節風」のおかげで
四季折々、さまざまな
顔をみせる日本の気候。
夏は太平洋高気圧から
吹く湿った季節風のおかげで
湿度が高く、気温も上がり、
いわゆる「高温多雨」。
今年は記録的な猛暑となりました。
天気予報では9月いっぱいは
暑い日々が続くそうで、
残暑が厳しい毎日ですが、
そんな中、
「そろそろ、今年も季節風ですね」
と、患者さん。
いや、「季節風」で四季を語るなんて
風流な方だと思ったら、
「今年も季節風、家族4人でお願いします」
とのことで、
よくよく聞いたら、
「季節型」インフルエンザワクチンの
ことでした。
昨年、「新型」インフルエンザが流行し、
ワクチンも「新型」と「季節型」と別々に
流通して未曾有の大混乱に陥りました。
ワクチンも「季節型」は極端に供給が
減ったために数本ずつしか卸さんから
入手できなかったうえに
「新型」は行政から優先順位が付けられ
勝手に医療機関では接種できず
接種希望の方には
大変ご迷惑をおかけしました。
そう言えば
昨シーズンも「季節型」を
「季節風」とおっしゃる方が
けっこう、いらっしゃいましたが、
早いもので、あの「ワクチン騒動」から
もう一年経とうとしているわけです。
WHOは今月10日に「新型」の
世界的大流行の終息宣言を出し、
政府の「新型」インフルエンザ対策本部も
先週の金曜日に解散しました。
しかし、首相はワクチン接種態勢の
整備などは引き続き行うように
閣僚に指示したそうです。
「今年のワクチンは、
従来の季節型のA香港型とB型、
それに加えて、去年、新型と言われた
ブタインフルエンザ、も含んでいるので
昨年のようなことにはならないと
思いますよ」。
と、お答えしましたが、
今年のワクチンは「季節型」ワクチンとして
接種できるはずです。
行政の方からは
まだ、何の通達もありませんが、
いや、土壇場になって、
昨年のような大混乱は
もう、勘弁していただきたいものです。