
白髪まじりと言っても
オジサンっぽいわけではなく
素敵な感じのロマンスグレー。
パリッと糊の利いた
白のワイシャツにブルージーンズ。
左腕の時計も
何とかミュラーみたいな高級そうな感じ。
ま、そんなお洒落な
オジサマとエレベーターに
乗り合わせました。
他には若い男女のカップル。
こちらもカジュアルでしたが、
予約したレストランに向かう様子で
カッコよく決めています。
そんな中で一人、
予備校生みたいな感じの
ドクターフリッカー。
ちょっと、いや
かなり気後れして乗っていました。
9階から11階までが
レストランのフロア。
ところが10階を停まらずに
通過したとたん、
かっこいいオジサマは
「あれ、おい、なんだよ、これ」と言いながら
10階のボタンを立て続けに
押しまくっています。
あの、ボタン壊れちゃいますよと
小市民フリッカーが言えるはずもなく
すでに10階は通過してるし、
ただ、本人が10階のボタンを
押し忘れていただけなのですが、
その鬼気迫る形相に
カップルとドクターフリッカーは
かなりビビリました。
11階に到着すると
「ちょ、ったく、っざけんなよ・・」と
つぶやきながら
今度はドアが開く前から「閉」の
ボタンを連打に次ぐ連打。
いや、私、降りるんですけどと
言わなくてもちゃんと
ドアは開いたので、ほっとして無事に
カップルもドクターフリッカーも
11階で降りることが出来ました。
うーん。
「予備校生」仕様の
ドクターフリッカーはともかく、
せっかく夕食を予約してきた
お二人さんはかなり、げんなりしてました。
近ごろの若いものは・・・と
つぶやくことが多くなった昨今ですが、
ハイソなオジサマの方も
ま、ダメおやじでした。


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