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ドクターフリッカー

朝、8時。アサイチの内視鏡のスタート。

検査自体は5分ほどで済むが、
内視鏡を洗浄して、所見をカルテに入力したり、
病理検体の依頼書を書いていると
あっという間に9時になる。

ぎりぎりだったが、オンタイムで診療開始。

初診の患者さんが多い時は
やはり、診療時間が押してくる。

11時。前日も来られた患者さんが
嘔吐の症状が改善しないと再診される。

前日のエコーでは異常なかったはずだが
念のため、腹部のエックス線検査をしてみる。

やはり、腸閉塞の所見はない。
昼休みに緊急で内視鏡検査を行うことにする。

食道や胃は問題ないが、
十二指腸から空腸へ挿入した時、
普段、見ないほどの多くの腸液貯留を認める。

トライツあたりで狭窄していたら、
レントゲンでは腸閉塞の所見がないことも矛盾しない。

でも、成人の小腸狭窄は珍しいし。
エコーで見落としている壁外からの圧迫か。

消化管ガスの影響を受けないCT検査なら
エコーで見えなかった病変が判るかも知れない。

検査後、患者さんに所見を説明して
基幹病院への診療情報提供書を書いていると
時計は14時を大きく過ぎている。

スタッフもほとんど休む間もなく
午後の診療へ突入。

そして途切れることなく、
19時まで11時間のロングラン。

疲れていないと言えば嘘になるが、
やるべきことを先送りにすることの方が
不安だし、恐ろしいものである。

今日から5月。

スマートにやろうと思わず、
実直に正攻法で行くのが良いのだと
自分に言い聞かせる。

診療に王道などない。
自分の仕事をしっかりやるだけである。



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2013.05.01 Wed l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲