
昨日は母校の外来の後、
都心までB型肝炎のご講演を拝聴に行って来ました。
毎年、治療のガイドラインも改定され、
検査も治療も日進月歩であるB型肝炎。
ウイルスの遺伝子型の多様性と
宿主であるヒトの免疫応答の多様性が
一層、病態を難しくしています。
近年、核酸アナログ製剤の登場で
一件落着かとも思われましたが、
導入時期、治療効率、薬剤耐性、
そして社会的背景など、様々な要因が関与しており、
話はそうそう簡単ではありません。
B型肝炎の場合、
肝がんは必ずしも肝硬変になってから
発症するわけではありません。
発がん抑制の大きな鍵は
いかにウイルスを少なく維持するかに
かかっています。
いつまで自分が仕事が出来るか
先のことはあまり考えたことはありませんが、
まず、患者さん一人ひとりとしっかり向き合って
今、出来ることをしっかりやりたいと思います。
それを少しでも積み重ねて
ウイルス肝炎による肝がん撲滅の
一端だけでも担っていきたいと思うのです。


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