
4月を目前にしてずいぶん陽気が良くなってきましたが、
今年はインフルエンザがしぶとく粘っています。
そんな中、2月にインフルエンザB型に
かかった患者さんが、再び咳と高熱で受診されたので
念のためにインフルエンザの検査をしてみると
なんと、またもやB型が陽性に出ました。
開業以来、シーズンに2度も
インフルエンザB型にかかった方は初めてです。
2月のときは症状も軽かったようですが、
今回はちょっと辛そうでした。
前回、あまりに早期に抗インフルエンザ薬を
服薬したので十分な中和抗体が出来なかったのか、
それともインフルエンザ抗原の迅速検査の偽陽性なのか、
現時点でははっきりしませんが、
インフルエンザB型は比較的長い日数をおいて
再度、ウイルスが検出されることがあるという
学会報告を見つけました。
それは外来の抗原迅速キットではなく、
きちんと遺伝子レベルでのウイルス分離を行った検討です。
その報告によると検出されるのは同じ系統の株であり、
インフルエンザB型のVictoria系統と山梨系統の
異なる株が同時に流行しているのではなかったそうです。
となると、一旦感染した後、持続感染していたか、
あるいは、やはり中和抗体の産生が不十分で再感染したか、
そのどちらかの可能性が高いと言えるでしょう。
いや、本当にウイルスは難しい・・・。
まだまだ、勉強です。


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