
昨日は朝から東京国際フォーラムで
日本内科学会の総会に参加。
内科学会ですから本来は自分の専門以外の
勉強をするべきかも知れませんが、
結局、「C型慢性肝炎治療の新たな展開」の
講演を聴講しました。
ペグインターフェロンとリバビリンの
併用療法にプロテアーゼ阻害薬を加えることで
難治性と言われた1型、高ウイルスの
C型慢性肝炎の治癒率が飛躍的に向上しました。
さらに近い将来、この夏にも
NS5A阻害薬とプロテアーゼ阻害薬の
経口薬2剤併用療法の健保収載も実現しそうです。
自分が肝臓学を専攻した頃、
C型肝炎ウイルスが発見された当時から考えると
夢のような医学の進歩ですが、
積み残された問題も山積しています。
個々の患者さんにとって、
その時点で最良である治療法をいかに選択して
実施すべきか見極めること、
また、罹患者の高齢化が問題となる一方で
全国的には若年の新規感染者がじわり微増している現状も
しっかり直視して対応していくことが
明日の肝臓専門医にとって重要な課題だと思います。


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