
年をとっても住み慣れた家で暮らしたい。
出来れば人生の最後までそこで過ごしたい。
そう思うのはごく自然ですし、
おそらく全てのひとの共通した願いでしょう。
ただ最近、「在宅」という言葉が
一人歩きしてはいないかと少し疑問に思います。
現代の住宅事情や家族背景の中で
とくに病気の治療を必要とするお年寄りの
居宅介護を行うことは至難です。
介護する家族さえいないお年寄りが
経済的な問題などで市営住宅などに
転居されるにしても、
それが縁もゆかりもない土地では
とても心は安らかにならないでしょう。
安心が担保されるからこそ、
「在宅」である意味があるわけです。
介護保険の認定も基準がいま一つ曖昧ですし、
政策で療養型病床を減らしたのは結構ですが、
特別養護老人ホームにはおいそれと入所できません。
2025年には団塊世代が後期高齢者に突入します。
そんなに先の話ではありません。
医療保険、介護保険と言う枠組みの中で
「地域包括ケア」の最終的な受け皿として
在宅、訪問診療で成り立つのかどうか、
公的資金を投入すべきは何なのか、
自分自身でもしっかり検証して行きたいと思います。


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