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ドクターフリッカー

年をとっても住み慣れた家で暮らしたい。
出来れば人生の最後までそこで過ごしたい。

そう思うのはごく自然ですし、
おそらく全てのひとの共通した願いでしょう。
ただ最近、「在宅」という言葉が
一人歩きしてはいないかと少し疑問に思います。

現代の住宅事情や家族背景の中で
とくに病気の治療を必要とするお年寄りの
居宅介護を行うことは至難です。

介護する家族さえいないお年寄りが
経済的な問題などで市営住宅などに
転居されるにしても、

それが縁もゆかりもない土地では
とても心は安らかにならないでしょう。

安心が担保されるからこそ、
「在宅」である意味があるわけです。

介護保険の認定も基準がいま一つ曖昧ですし、
政策で療養型病床を減らしたのは結構ですが、
特別養護老人ホームにはおいそれと入所できません。

2025年には団塊世代が後期高齢者に突入します。
そんなに先の話ではありません。

医療保険、介護保険と言う枠組みの中で
「地域包括ケア」の最終的な受け皿として
在宅、訪問診療で成り立つのかどうか、

公的資金を投入すべきは何なのか、
自分自身でもしっかり検証して行きたいと思います。



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2014.09.10 Wed l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲