
1954年公開の「ゴジラ」。
ゴジラが放射能をまき散らし
東京の街を破壊し、焼き尽くす最中、
おびえる幼い子どもを抱きかかえながら母親が言います。
「もうすぐお父ちゃまのところへ行くのよ
・・・もうすぐ、お父ちゃまのところへ」
夫を戦争で亡くし、
今、また水爆によって甦ったゴジラに
自分も子どもたちとともに、その命を絶たれようとしている。
その運命の非情さ、理不尽さがリアルに描かれています。
時を経て10年後の1964年、テレビの「ウルトラQ」。
増加の一途をたどる人口問題を解決するために、
人間の体を1/8の大きさに縮めてしまう
「1/8計画」というお話が放送されます。
江戸川由利子がひょんなはずみで
間違って身体を1/8に縮められてしまったとき、
1/8に縮んだ人々が生活する「S13地区」の民生委員として、
あの「ゴジラ」のとき、子どもらと心中しようとしていたご婦人が
登場されているではありませんか。

そうか、あの時、ゴジラの被害から、
何とか九死に一生を得て生き延びることが出来て、
その後、「S13地区」の民生委員として平和に暮らしているのだな。
小さかった子どもたちも
きっと無事だったに違いない。良かった。良かった。
と、勝手に「ゴジラ」と「ウルトラQ]を
結びつけながらDVDを鑑賞しているひとは
恐らく、あまりいないと思います。


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