
本日、4月15日は
診療所の開院記念日です。
継承開業というものは最初から
自分の思い通りのスタイルで診療することは出来ません。
大学病院に勤務していた自分にとって
慣れない院内処方でさえ本当に大変でした。
さらにナースの資格があるスタッフが
ひとりもいなかったのも大きな誤算でした。
採血、心電図、レントゲン、注射、点滴、調剤と診察をしながら
全ての処置をこなすのは並大抵ではありません。
先代の院長先生はそういう環境で診察されていた訳ですから
何とかなると思っていましたが、全て見込みが甘かったのです。
初日、来院されたのは30名くらいの患者さんでしたが
昼休みもなく夜までかかって診察しました。
高いところから飛び降りた方が足をくじいて来院されて
「整形外科に行かれた方が・・・」と申し上げたところ、
「ちょっとおかしくないかよ!
こんだけ待たせて診れないのかよ」と
厳しいお言葉を頂いたことは今でも忘れていません。
大学の先輩や同僚から
胡蝶蘭の鉢をたくさん頂きましたが、
とても「お祝い気分」にはなれない開業初日だったのです。
まあ、いつまで経っても
「お祝い気分」などになれる訳でもありませんが、
14年間の中で反省するところはしっかり反省して
また今日から
道端のコンクリートの狭間に
花を咲かせるタンポポのように
しぶとく仕事をして行こうと思います。


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