
雨の中、母校の外来の帰りに
久しぶりに散髪に行って
さっぱりしてきました。
シャンプーも自分で頭を洗っても
それ程でもありませんが
ひとに洗ってもらうと
この上なく気持ちが良いものです。
人間としての成長が止まっても
伸びてくるのが髪の毛やひげ。
ひげは薄くてもかまいませんが
髪の毛が少なくなるのは
少し寂しいかも知れません。
髪の毛が生えなくなるのは
毛母細胞がアポトーシスを起こして
自然に消えていくから。
おたまじゃくしがカエルになるとき、
尻尾のひれが小さくなってなくなるのと
一緒の理屈で、ある意味、
男性の前髪が寂しくなるのは
自然のプログラムのひとつな訳です。
内服薬としては
5α-還元酵素阻害薬の
フィナステリドが有名です。
男性ホルモンによって毛乳頭細胞
から産生される酵素が毛母細胞を
アポトーシスへ導く前に酵素を
阻害する男性型脱毛症治療薬です。
外用育毛剤のミノキシジルが
高血圧治療薬開発の副産物だと
いうことは有名です。
血管拡張作用により発毛促進に
有効であるとともに毛乳頭細胞からの
増殖促進因子を高める作用も
持ち合わせています。
それにしても髪の毛というのは
本当に罪深くいものです。
日本では前頭部が
広くなっていくのを隠すために
武士はチョンマゲを結っていました。
ヨーロッパでは
正装として「かつら」をかぶる習慣が
あったそうですし、今でも
イギリスの裁判官は「カツラ」だそうです。
クラッシックの作曲家などの
ヘアスタイルは「カツラ」なんですよね。
そう言えば、
日本の政治家のセンセイ方も
みなさん、妙に「黒々」とした
髪をされています。
古今東西、髪の毛は若さや力の
象徴だということでしょうか。


↑↑共感して頂けたら、クリックお願いします。