ドクターフリッカー

開業した9年前の4月。

保険指定医療機関の認可に
合わせて開院は
4月15日でしたが、

4月1日、予てから予定していた
職員トイレと内視鏡洗浄器置き場の
増設工事を朝から始めました。

工務店のトラックが来て
職人さんが仕事に取り掛かろうと
しているとき、
 
「継承開業」だったので
前の院長先生の患者さんが
知らずに何人も来院されてしまいました。

前の医院は一旦閉院する旨は
前々から告知して
頂いていた筈なのですが、

「4月15日から新たに開院します」と
申し上げても、

「何?今日、休診なの?先生は?」とか
「今日で、飲み薬がないんだけど」と
おっしゃる方がたくさんいて

工事の職人さんが
忙しく出入りして、電気ドリルが響く中、
来院された患者さんには
やむを得ず「保険外」で注射や処方を行いました。

薬価も何も知りませんし、
電子カルテもまだありませんので
全て、無料、持ち出しです。

さらに前の院長先生の私物が
診療所内にヤマのように残っていて、
処分するものと前院長の自宅に戻すものの
選別、整理にも大きく時間をとられました。

4月以降は他人が借りて
新しい診療所になるのだから、
あらかじめ、前院長が整理しておいてくれるだろう
などという考えは大甘でした。

開業を前に正直、
暗澹たる気持ちになったものです。

その為、大掛かりな内装工事はおろか、
最低限と思って予定していた
壁の塗りなおしも結局断念。

大学の後輩や医局の秘書さんが
開業祝いに訪ねて来てくれましたが、
電子カルテの設置さえも
ままならない雑然とした診察室や
閉まらないトイレの個室のドアをみて
言葉少なに帰って行きました。

今にみてろ、とまでは思いませんが、
こんなところでくじける訳には
いかないぞと、自分を鼓舞することで
精一杯でした。

最近、新規開業される先生は
小ぎれいなクリニックで「内覧会」を行い、
胡蝶蘭に囲まれて華々しく、
ご開業されますが、本当に羨ましいと思います。

そんなドタバタで始まった
ドクターフリッカーの開業。
それでも9年、頑張れました。

見た目も大事でしょうが
要は医者の仕事が
ちゃんと出来るかどうかです。

開業10年目、初心に帰って
今日からまた頑張ります。



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2012.04.02 Mon l 意気込み l COM(0) TB(0) l top ▲

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