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ドクターフリッカー

3年以上、処方していたお薬が
突然に査定されました。

青天の霹靂です。

病名や処方内容については
健康保険の適用に従わなければ
ならないのは当然です。

しかし、添付文書の病名のように
実際の病態は簡単ではない場合もあります。

肝臓の薬で肝機能異常が起こることも
けして珍しいことではありません。

胃潰瘍の治療中の方には
どんなに咽喉が痛くても
消炎鎮痛剤は処方出来ません。

医学的に正しいことと保険診療は
別のものだと割り切らなければ
いけないことも理解しています。

しかし3年前から処方した薬を
今になっていきなり1年間分査定すると言うのは
どう考えてもフェアなやり方ではありません。

ですので、昨晩は
徹底抗戦すべく処方した根拠を
学会の報告や大規模臨床試験の成績を
引用して「再審査」の請求を行いました。

深夜までかかって不毛な仕事です。

保険者が財政難から
医療費を抑制したいことは
よく理解出来ますし、
無駄な処方をしようとは
これっぽっちも考えていませんが

添付文書の解釈を急に変えて
1年分の薬代をいきなり
取り上げると言うのは
悪意さえ感じられます。

社会保険の組合にしても
国民健康保険にしても
保険者は被保険者の健康や医療を
どのように考えているのでしょうか。

「この薬で病気が良くなってきました。
 でも、残念ながらあなたがお金を払って
 加入している健康保険から、
 この薬を出してはダメだと言われてしまいました。
 だから、今日からはもう処方できないのです。
 健康保険で病気を治すことはあきらめてください。」
と言うことでしょうか。

健康保険適用について
何らかの疑義があるならば
せめてレセプト請求から1、2ヶ月、

いや、遅くとも3ヶ月くらいで
照会してもらいたいものです。

いや、ホントに疲れる。



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2012.06.19 Tue l 医療 l COM(0) TB(1) l top ▲

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