
伯父が亡くなりました。
今日は「お別れの会」がありますが、
仕事で出席することが出来ません。
医者のはしくれですから
こうしたことには慣れているつもりですが、
個人的な心情としては申し訳ありません。
伯父は学者。
大学の研究者でした。
東京の超一流の大学を卒業し、
ま、何を以て「超一流」というかは
主観的ですが、とにかく「超一流」です。
卒業後もずっと大学で研究し、
教鞭をとっていました。
親せきが集まる時でも
いつでも凛としたたたずまいで
近寄りがたい雰囲気でした。
耳にすることもない
難しい学問に生涯を捧げ、
周りや一時の感情で安易に流されることなく、
信念を持って生き抜いた伯父。
頑固そのものの印象ですが、
「かっこいい」生き方でした。
人生というものは
上を見ればきりがありませんが、
下を向いても底は見えません。
まだ、半世紀も生きていませんが
きっとそういうものでしょう。
でも、分かりやすいことだけ考え、
近くて見えやすいものしか見ていないと
つい、つまらないことで憤り、
自分の幸せに気付かず
不平不満を嘆いてばかりの
「かっこ悪い」生き方になってしまいます。
そういう部分も人間らしいところですが、
思いを腹の中にしまっておいて
平然と振舞って、見えない遠くを
見ようとすることも時として必要でしょう。
少し離れたところから眺めて
「かっこ悪い」生き方をしていないか、
これからは時どき、
自分を見てみようと思います。


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