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野良犬

「球界の野良犬」。

ロッテと中日で活躍した
愛甲猛氏の書いた本です。

どちらかと言うと
「暴露本」的な内容かと思いましたが
なかなか面白く読みました。

横浜高校時代の甲子園全国制覇、
川崎球場時代のロッテオリオンズでの
投手としての挫折や打者としての苦悩が
さまざまな選手や監督、コーチの
エピソードを盛り込みながら描かれています。

1988年のパ・リーグペナントレース、
近鉄の優勝がかかっていた
川崎球場でのダブルヘッダーも

巷ではロッテがヒールとなって
語り継がれていますが、
なかなか面白い舞台裏があったようです。

横浜高校の渡辺監督が
甲子園の優勝がかかったチャンスの場面で
緊張でカチカチになった打者に一言。

「結果はどうでもいいんだ。
 ただ一つ、バットを振る勇気だけは持って行って来い」。

さすが、甲子園の名将、
幾多の高校球児を育て上げたひとは
言うことが違うと思わず唸りました。

ただ、そんな名言さえも著者は
「らしからぬ、アドバイス」とばっさりで
そんなところもこの本の良いところです。

そう言いつつ、
渡辺監督の教えが沁みこんで
どんな場面でも怯まずに挑んでいくのは
他ならぬ愛甲氏の生き方そのもの。

ま、誰しも人生のバッターボックスで
バットを振る勇気を持たなければ
生き抜いていくことは出来ないかも知れないと
本を読んだ後、しみじみ思いました。

おススメの一書です。



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2012.12.14 Fri l つぶやき l COM(0) TB(0) l top ▲

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