ドクターフリッカー

一人暮らしの母。

朝食の後片付けをしているところへ
電話はかかってきた。

「もしもし、××区役所の
 保険年金課の○○と申します。

 亡くなられたご主人、△△さんの
 医療費の過払いの還付について
 なんどかご通知を差し上げていますが、
 今まで、手続きをしていらっしゃらないので
 お電話しました」。

どうやら、区役所の職員らしい。
通知?
そんなもの受け取った覚えはないし、
亡くなって七回忌まで済ませて
今さら、医療費の過払いの還付?

「それでですね。
 本日がその期限となっておりますので、
 今日中に手続きをして頂かないと
 還付が出来なくなってしまうんですね。

 で、還付手続きをご説明いたしますので
 本日、2時にご自宅から通りに出て
 駅に向かって右側にある
 コンビニエンスストアのATMに
 銀行カードと携帯電話をお持ちになって
 いらっしゃって頂けますか。

 なにしろ、今日が期限なので
 還付金をお支払いが
 出来なくなってしまいますので」。

え?コンビニのATM?
区役所ではないのか。
医療費の過払いの手続きに
なぜ、コンビニに行かなければならないのだ。

ATMまで指定して今日が期限だとかを
強調するのもかなりうさんくさい。

さすがに年老いた母でも
これはおかしいと気付く。

近くの交番に出向き、
ことのあらましを説明するが、

警官は
「ああ、振り込み詐欺ですね。
 行かないで無視して下さい」と
当たり前のことを言うばかり。

そこのコンビニに行けば
区役所の職員を装った振り込み詐欺の犯人から
携帯に電話がかかって来るかも知れないのだが、
警察としてはそれ以上の対応はしてくれない。

案の定、午後2時過ぎに
再度、電話が鳴った。

「どうしたんですか。こちらは待ってるんですよ。
 何故、いらっしゃらないのですか」。

交番で相談したら行く必要がないと
言われたので行かなかったと
言うか言わないうちに電話は切れた。

ぼんやりしているようで
少し心配な母だったが、
まだ、この程度の手口には騙されなかった。

しかし、亡き父の名前や
自宅周辺の状況は熟知されている。
犯人はどこからかコンビニを
観察していたことも明らかである。

警察もいろいろ忙しいのは理解できる。
しかし、一人暮らしの老人には、
こんな時、もう一歩踏み込んだ対応を
してもらいたいと思うのは
エゴイズムというものだろうか。



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2013.02.19 Tue l ひとこと l COM(0) TB(0) l top ▲

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