ドクターフリッカー

その日は診療時間の終了間際になっても
待合室は珍しく混んでいました。

そんな中、家族に抱えられながら、
頭痛と吐き気で顔面蒼白な
一人の女性が来院されました。

その日の午前中から痛み出したという
右足はくるぶしから膝までパンパンに
腫れ上がって熱を持っています。

前日の夜、蜂に刺されたかもしれないと
ご本人はおっしゃっていますが、
ご家族の話では数日前にクルマのドアで
強く足を挟んだとのこと。

どうやら蜂窩織炎のようですが、
それにしては頭痛と吐き気が
激し過ぎるようで妙に気になります。

こんな時間まで放っておいたのですかと
たずねると、近くの整形外科を受診されたそうです。

レントゲンで骨に異常はなく、
腫れや痛みも一向に改善しないばかりか、
頭痛や吐き気も出現したので
地域の基幹病院宛に診療情報提供書を
書いてもらったとのこと。

ところが、基幹病院に行っても
夜だったからか「今は診れる医者がいません」と
紹介状を開封もせず、返されたそうです。

わらをもつかむ思いで
市の救急医療情報センターに電話をされて
まだ診療時間内であった自分の診療所に
来院されたという訳でした。

応急処置の点滴を行いましたが、
足の痛みはもちろん、悪寒発熱、頭痛、嘔吐もあり、
敗血症や髄膜炎の否定も必要です。

意を決して、こちらからもう一度、
基幹病院に連絡を取り、頭痛、嘔吐の器質的疾患の
除外診断だけでもと何とか診察をお願いしました。

この間約1時間、診療の再開は19時半近く。

診療終了間際に待っていらっしゃった
他の患者さんも大変お待たせしてしまいました。

開業医で診れる病気は
しっかり対応すべきと思いますが、

そもそも、最初に受診した整形外科では
基幹病院で診察を受けるべきと判断して
診療情報提供書を作成しているのですから、

「やぎさんのゆうびん」じゃあるまいし、
基幹病院もせめて「おてがみ」くらいは読んで
しかるべき対応をお願いしたいものです。



↑↑共感して頂けたら、クリックお願いします。
2013.09.25 Wed l つぶやき l COM(0) TB(0) l top ▲

コメント

コメントの投稿












       

トラックバック

トラックバックURL
→http://fleaflicker.blog120.fc2.com/tb.php/2055-34274f9b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)