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血液って固まりますよね。

固まらなかったら、
「かさぶた」もできません。

血液を固まらせるのに必要な
「凝固因子」というものがあります。

これは主に肝臓で作られます。

ちなみに
この「凝固因子」を作ることが出来ない病気が
「血友病」です。

でも、血管の中で
血液が固まっては困ります。

「血栓」が出来て、
脳卒中や心筋梗塞になっちゃうからです。

で、
血管の中では血液がサラサラと流れるように
血液の塊、「線維素」を溶かす
「線維素溶解酵素」というものもあるわけです。

こっちは血管をつくる内皮細胞で多く作られます。

今では「線維素溶解酵素」、薬になって
急性期の脳梗塞や心筋梗塞のときに
注射して、血栓を溶かす治療にも使われています。

つまり、「凝固」と「溶解」の
バランスが取れていないと、
出血が止まらなかったり、
血管の中に血の塊が出来ちゃうわけです。

肝臓病が重くなると、
肝細胞の数が少なくなるので
「凝固因子」が足りなくなります。

そればかりでなく
なぜか、
「線維素溶解酵素」が増えてしまい、
よけいに血液が固まりにくくなります。

ドクターフリッカー、

なぜ、重い肝臓病のとき
「線維素溶解酵素」が増えるのか、

その仕組みが解明されていなかったので、
10年前に研究してました。

血管内皮細胞を肝臓病のひとの血液で
刺激してから培養すると、

あら不思議。

シャーレの中の内皮細胞から
たくさんの「線維素溶解酵素」が出てきます。

つまり、
肝臓病のひとの血液の中には
内皮細胞に影響して、
「線維素溶解酵素」の放出を促す物質が
あるのだろうと推定しました。

その、物質の本体はわかりませんでした。

まー、こう書くとなんてことない
結果なのですが。

ここまで、論文にして、
海外の雑誌に投稿しました。

アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアと
いろいろ投稿しましたが、
「難癖」をつけられ、

なかなか、受理してもらえず、
2年がかりで
結果の再検討を加えたり、
書き直しながら、

最後はデンマークの「LIVER」という雑誌に
載せてもらえました。

今では、みんな海外の英文誌に投稿するのが
当たり前のようになっていますが、

1998年、10年前の9月のある朝、
医局に

「It has been accepted for publication」

のファクスが届いていたときは、
なんか、ものすごく嬉しかったものです。

デンマーク。

行ったことない国ですが、
いつか、一度は行ってみたいです。

2008.09.21 Sun l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲

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