ドクターフリッカー

先日、初老の患者さんから
ピロリ菌の検査をして欲しいとご希望がありました。

上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラを行って
ピロリに感染していると思われる胃炎、
ヘリコバクター・ピロリ胃炎や消化性潰瘍を確認しなけれな
健康保険では出来ない旨をご説明しましたが、
自費で良いからどうしてもとおっしゃいます。

聞けば、胃カメラはこわいので
どうしてもやりたくないし、
友だちもみんなピロリ菌の検査をやっているから、
自分もやっておきたくなったそうです。

しかし、本当に大事なのはピロリ菌ではありません。

ピロリ菌によって胃の粘膜が委縮し
慢性萎縮性胃炎になることが
胃がんの発生に関係があると考えられているのです。

ですから、上部消化管内視鏡検査を行って
まず、現時点で胃がんではないことを確認し、
次に萎縮性胃炎があるかないか、もしあればその程度を観察する。

これが大事なことです。

萎縮性胃炎の状態を血液検査でみる
ペプシノーゲン検査と言うものもあります。

ピロリ菌陰性でペプシノーゲンも陰性なら
上部消化管内視鏡検査を急ぐ必要もありませんが、

ピロリ菌陽性でペプシノーゲンも陽性なら
胃がん発症のリスクは比較的高く
速やかな上部消化管内視鏡検査が必要ですし、

ピロリ菌陽性なら、ペプシノーゲンは陰性でも
将来的に萎縮性胃炎に進行する危険が高く、
胃の器質的病変のスクリーニングは必須です。

ピロリ菌陰性でペプシノーゲン陽性のときは
すでに萎縮性胃炎がかなり進行して
ピロリ菌も常在出来なくなっていると言うことです。
胃がんの発症は極めて高くなっています。

ですから、ピロリ菌が陽性でも陰性でも
胃の検査はしっかりしなければなりません。

ピロリ菌の検査だけでは
まったく不十分なことは明らかなのです。



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2014.02.18 Tue l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲

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