
アメリカンフットボール部に入部して、
まだスターターになれなかった頃、
先輩から「ファンダメンタルを忘れるな」と
何度も言われました。
意味がよく分かりませんでしたが、
先輩の言う「ファンダメンタル」とは
オフェンスでもディフェンスでも
臨機応変に対応できる足の親指に重心を置いた
姿勢のことでした。
足は適度にリラックスさせて肩幅に開け、
ひざは外ではなく前に向ける。
胸を張って背筋を伸ばして視界を良くする。
この「ファンダメンタル」がしっかり出来ていないと
ブロックもタックルもちゃんと出来ないのです。
医者になって仕事をするようになって
大学病院時代、そして開業してからと
環境によっていろいろ目先の価値観も変わります。
今年も4月になって、いろいろ変化がありました。
診療報酬の改定もありました。
新しく診療所の仲間になってくれたスタッフもいます。
診療所の内装や電子カルテの構築にも
見直すところが出てきました。
時間とともに周りも変わるし、自分も歳を取るでしょう。
今まで出来ていたことが出来なくなることも
あるかも知れません。
しかし、患者さんと対峙して
「自分だったら」「自分の家族だったら」を考える。
この医者としての「ファンダメンタル」は
いつまでも、どんな時も忘れないようにしたいと思います。


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