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今日で11月も終わり。
今年も残すところ
あと、1ヶ月です。
そんな中、
「酸化マグネシウムの長期服用で2人死亡」
という、
衝撃的な「ニュース」が走りました。
「酸化マグネシウム」。
通称「カマ」と言われていますが、
医者になって初めて書いた処方せんにも
「カマ 0.9g/1日3回毎食後」
などと、
書いた記憶があります。
基本的には消化管から吸収されず、
腸の中に水分を引っ張って、
お通じを軟らかくする作用があります。
便秘薬として汎用されていますが、
ドクターフリッカーも
大勢の方々に処方しています。
「ニュース」で言われている
亡くなったお二人の方は
少し、特殊な事例であるようなので、
現在、服用されているかたは、
血液検査も定期的に
行っていただいて、
処方せんの指示通りに
服用されていれば、
他の便秘薬と比べて、
「酸化マグネシウム」の安全性は高いと
思われます。
昨日、いらしゃった患者さんにも
そのように説明し、
続けて服用をして頂きました。
まー、
こうしたことを大々的に
報じられてしまうと
いらぬ「混乱」が起きる可能性が
あるので困るのも本音ですが、
ひょんなことで、
重篤な事態を引き起こさないように、
ふだん、
あまり気を配っていないことも
今一度、
見直さなくてはならないと、
ドクターフリッカー、
気を引き締めなおした次第です。
自分の領域では、痛み止めのロキソニン、痛風のユリノーム、リウマチ薬は当たり前のように副作用報道が突然されて毎年の恒例行事のようになっています。
これは厚生労働省が情報を出すわけですが、はっきり言って「この薬の副作用は報道されるのに、こっちの薬の情報は流れない」という具合で、何か裏があるのではと勘ぐってしまいます。
いずれにしても、副作用という問題を常に意識して処方することが大事なんですよね。
できれば、報道に情報を流す前に医療機関にも情報を早めに流してもらいたい物です。そうすれば、対応も速やかにおこなえるのですけどね。