ドクターフリッカー

今、C型肝炎はインターフェロンを使用しないで
経口抗ウイルス薬を組み合わせることで
副作用も少なく、驚くべき高い治療成績が出ています。

一方、薬価が非常に高いため、
C型肝炎だからと言ってなんでもかんでも
助成金をムダに使うなと言わんばかりの
高名な国立大の教授もいらっしゃいます。

でも、よく考えてみて下さい。

1992年にC型慢性肝炎に対して
インターフェロン治療が健保適用となりました。

それから、約10年近くもの間
C型肝炎ウイルスに対する治療は
インターフェロン単独の治療しかありませんでした。

90年代はC型肝炎の患者さんにとって
まさに「暗黒の時代」だったのです。

インターフェロン治療も肝生検を
行わなければならない時代もありました。

その上、2週間入院して連日インターフェロンを
注射するのですから
心身のストレスは並大抵ではありません。

そしてその後、外来に週3回、半年間通って
ずっとインターフェロンを
注射し続けなければなりませんでした。

当時、インターフェロンは1本、
1万円から3万円の薬価でした。

ワンクールの治療でインターフェロンの費用だけで
ざっと200万円以上かかった訳です。

問題はそこまでして治療を行っても
治る患者さんは10%にも満たなかったという事実です。

つまり、C型肝炎の患者さんを
一人治すためには2,000万円以上の費用がかかった上、
治らない患者さんが9人も残ると言うことです。

こんな非効率で、残酷な治療があるのでしょうか。

しかし、自分も含め、世の肝臓専門医は
こんな治療を10年近くもの間、続けてきたのです。

もちろん、当時の治療は
それしかなかったのだと言えばその通りです。

しかし、そうした治療しか
出来なかった自分たちの至らなさに対して
もっと謙虚になるべきだと思うのです。



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2016.05.07 Sat l 医療 l COM(0) TB(0) l top ▲

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