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今日は昭和の名優、渥美清について少し書きます。

自分が小学校6年の頃、
「寅さん」で人気絶頂だった渥美清を主役にした
「ヨイショ」というテレビドラマがTBSで始まりました。

脚本は山田太一。

山田太一と言えば
「ふぞろいの林檎たち」や「岸辺のアルバム」など
数々の話題作の名脚本家です。

もともと「寅さん」以前の「泣いてたまるか」などの
脚本を手掛けていたこともあり、
山田太一の渥美清の起用は満を持した感がありました。
金曜夜8時、ゴールデンタイムの連続ドラマと言うことからも
TBSの意気込みが伝わって来ます。

舞台はデパートの食堂。
数十人の若いウェイトレスを仕切る主任が渥美清の役どころです。
たしか、初回は浦辺粂子演じる老婆が閉店を過ぎても居座り、
その愚痴を主任の渥美清が照明の消えた暗い食堂の中で
延々と聞いてあげるというようなお話でした。

「寅さん」が国民的映画になるのはもう少し後のことで
この頃の渥美清は民放の「ゆく年くる年」の総合司会をしたり、
「八つ墓村」で金田一耕助を演じたりして、
脱「寅さん」を模索していたようにも見えます。

埋もれた名作ドラマ「ヨイショ」は
名脚本家、山田太一が渥美清が「寅さん」だけに
染まってほしくないと思って作ったのかも知れません。

事実、「寅さん」以前の渥美清の作品は
「寅さん」だけでは分からない渥美清の魅力が
たくさん表現されています。

若い頃に結核で手術をして、その時の輸血でC型肝炎に感染。
晩年は肝硬変、肝がんと戦いながら「寅さん」を演じ続けた渥美清。

C型肝炎、当時は非A非B肝炎でしたが、
発症したのは昭和50年代後半で、渥美清が「寅さん」一本に
仕事を絞っていく時期とちょうど重なります。

もし、C型肝炎にならなかったら、
あるいは、C型肝炎の治療薬が当時あったなら、
「寅さん」ではない「怪優」渥美清の円熟した深い演技は
もっと、みんなを楽しませることが出来たはずです。



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2016.11.12 Sat l 思い出 l COM(0) TB(0) l top ▲

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