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例えば、
「鉄欠乏性貧血」という病名で
胃カメラの検査を行うと、

保険診療では査定され、
胃カメラは認めてもらえません。

「消化管出血疑い」などの
病名が必要です。

そんな具合に症状、症候から
推定される病気を疑って
検査をしていると、
どんどん病名が増えて
しまうわけです。

年齢や性別もあるでしょうが、
ある意味、「鉄欠乏性貧血」では
消化管の検査や婦人科疾患の除外は
当たり前のこと。

もし、貧血に対して
漫然と鉄剤だけを処方して
「胃の病気」を見逃していたら
医事裁判では「敗訴」でしょう。

ところが、
保険診療では
「上部消化管出血の疑い」
「下部消化管出血の疑い」
「子宮筋腫の疑い」と

「鉄欠乏性貧血」を
調べるためには
残り3つの病名を付けなければ
検査を進めることはできません。

「鉄欠乏性貧血」は
ほんの一例ですが、

一事が万事、
これではカルテの病名欄は
すぐにいっぱいです。

以前、保険の支払い基金で
「新規開業個人指導」を
受けたとき、

「センセーね、大体、病名が
 多過ぎンだよ。
 
 大学病院かなんかと
 勘違いしてんじゃないの?」

と「指導」の先生に叱られましたが、
「勘違いしてんのはアンタだよ」と
心の中だけで叫んだものです。

だいたい、「病名」を付記しなければ、
検査や処方は認めてもらえません。

その病名は「国際疾病分類第10版」、
通称「ICD-10」というもので
コード化されており、

原則、コード化されていない
病名、症状では保険診療が
出来ないというわけです。

医薬品も医薬品で、例えば
「アスピリン(500mg)錠」を
「薬事法改正」ということで
「アスピリン錠500mg」とか、
年がら年中、どっちでもよい
表記変更しては

その度に膨大な
作業を製薬会社から卸さん、
薬局は行わなければならず、
その苦労は大変なものだと思います。

いや、ドクターフリッカーの
診療所だって、始終
電子カルテの薬品名の
入れ替えに追われています。

ま、来年からの
レセプトのオンライン化。

どうなることか
わかりませんが、

大学病院だろうと
診療所だろうと、

「診療」と言うものは
ソロバンの上だけでは
解らないものですし、

患者さんや医療機関、
双方にとって

「医療」の本質と無関係の
どうでもいいことで
お金や時間を費やされるのは
勘弁していただきたいのです。

2009.11.07 Sat l つぶやき l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

No title
いぼ4箇所以上冷凍凝固するときはコメントが必要、とのことなので、
いぼが4個以上あったから、とコメントをつけています。なんか、同じ内容を2行書かされているみたいで、ばかばかしい、とは思いながらも、査定されたくないので、書いています。
2009.11.07 Sat l あざみ野棒屋. URL l 編集
病名無ければ健康診断!
 時折、お邪魔させて頂いております。
 若かりし頃、耳の感覚がおかしくなり鼓膜に違和感があったので、総合病院の耳鼻科にかかったところ、色々な検査の後、「正常」で病気は無いから保険診療に当たらず、健康診断扱いでと実費を請求されたことを思い出しました。
2009.11.07 Sat l 太平洋mama. URL l 編集

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