
共感して頂けたら、クリックお願いします。
学生時代の部活の話です。
ドクターフリッカーは、こともあろうに「アメリカンフットボール部」に入っていました。
信じられないと思いますが、当時は体重50kgです。
まるで、もやしです。
「おい、ウチにはチアリーダーいるんだぜ!」と
お揃いのスタジャンを着た先輩たちの言葉を信じ入部しました。
真っ赤なウソでした。
2年生の秋のリーグ戦。
ディフェンスバックという最後尾につくポジションを守っていました。
やせてたので多少は足が速かったのです。
相手チームは事前のスカウティングで、大事な場面では
「フリーフリッカー」を使ってくることが分っていました。
「フリーフリッカー」は「flea-flicker」と書きます。
ボールをハンドオフされたランニングバックが走ると見せかけて、
後ろにいるクォーターバックにピッチし、
クォーターバックがレシーバーにパスを投げるという
姑息、おっと、頭脳的なトリックプレイです。
ボールがあっちこっちに投げられる様が
ノミ「flea」が飛び回る様子「flicker」に似ているために
「フリーフリッカー」と呼ばれています。
で、第4クォーター、自陣40ヤード、残り時間は2分を切っています。
点差は僅差でリードしていますが、ワンタッチダウンで逆転されます。
ディフェンスの我々は過度の緊張状態。
あたま真っ白です。
ディフェンスキャプテンが「おい、フリーフリッカー来るぞ!」
と言ってるような気がしましたが、あたま真っ白で、
何が何だか。
そう、船○吉○の御曹司の記者会見状態です。
プレイ再開です。
さあ、ランニングバックにボールがハンドオフされます。
「ランプレイだ!」と思うまもなく、
条件反射でランニングバックめがけて前に走り出してしまいました。
と、次の瞬間、ボールはピッチされ、投げられたパスは
ドクターフリッカーの頭上をはるか超えていきます。
後ろを見ると
あらら、あんな所にレシーバーが!
「やられた、フリーフリッカーだ」
こうして、逆転のタッチダウンを許してしまったのでした。
うー。苦しい。
「てめー!何聞いてたんだ!!」
バキッ!ドスッ!
先輩方のお怒り、お叱り、ごもっともです。
今は母校の消化器外科の教授になられた主将も
当時は血の気があり余っていましたから
「おめーのせいで負けたんだよ!オラ、わかってんのか!」
ガンッ!!ゴンッ!!ガンッ!!
うー。今思い出しても苦しい。
そんな苦い経験を、忘れないように、
今回、ブログ開設にあたり「ドクターフリッカー」を
名乗っているのです。
まあ、忘れられませんが。
あっ、
けして、強い人や権力のある人にこびへつらってあっちこっちに
ぴょんぴょん飛び回って寄り添うドクターという意味ではありません。
昔々、UCLAから鳴り物入りでピッツバーグ・スティーラーズに入ったワイド・レシーバーのリン・スワン。この人も細かった。スーパーボールでターケントンからの超ロングパスをキャッチして、着地でタックルされ気を失ったままタッチダウンして優勝という光景を今でも覚えています。アメフトは鎧球と漢字で書くんですよね。
書いたり書かなかったりするかもしれないのでフリッカー(点滅)という名前にしたのかと思っていました(失礼!!)。